【7月11日開催】生成AIは24時間あなたを助けるパートナー セミナーレポート

コラム

2024年7月11日、12日に姫路商工会議所において、株式会社姫路モトヤ様主催の総合機材展2024「印刷のミライ」~商は「省」にして、勝なり~が開催されました。
7月11日には、当社団法人代表理事の田中みのる氏が、講演されるということで受講してまいりました。

セミナー会場 姫路商工会議所

姫路商工会議所と田中みのる先生

前日から続く大雨予報でしたが、雨はぴたりと止み、曇り空ではありますが、涼しい風の吹く穏やかな日です。

姫路城が見える会議室

セミナー会場は5階会議室
定員50名の予定が、受講希望者が多く急遽定員を増やして大きな会場へと変更になったとのこと。さすが田中先生です!
受講は経営者・現場責任者対象でしたが、AIに興味を持つ大学生も数名参加していました。
幅広い年齢層に関心のあるテーマだとわかります。

生成AIは24時間あなたを助けるパートナー ~いまさら聞けない「ChatGPT」の現在地~

ChatGPTについて

まずは、ChatGPTについてわかりやすく解説。公開されてから現在に至るまでものすごいスピードで進化していることがわかりました。
「ものすごいスピードで進化している」から今回のセミナーのテーマのサブタイトルが「現在地」となっているんですね。

まずGPT3.5に「田中みのる」について質問。高卒である先生が大卒になっていて、聞くたびに違う大学を卒業。
最終的には海外留学までしていることになっていて、「誤った情報の田中みのる」が出来上がっていました。
この時点では、情報の信頼性に欠けています。

次に先生がGPT3.5に質問したのは「こんな桃太郎はイヤだ」
芸人さんに出すようなお題…さすが田中先生。ユーモアある質問に返ってきた答えは「桃の代わりに実はキウイから生まれた」といったもの。
ちゃんとGPTは桃太郎が桃というフルーツから生まれたということはわかってるんだね。でもキウイから生まれたらキウイ太郎だよ…なんてツッコミたくなるかわいい回答でした。

その後公開のGPT4に同じ質問をすると、「方向音痴の桃太郎、Googleマップが必要」などかなり現代的な桃太郎に変化していました。

聞いたことはあるけど、難しそうで使えないイメージのChatGPTを、くすっと笑える例文を用いてわかりやすく説明してくれるので、「自分でもちょっとやってみようかな?」「こんな質問でもいいんだ!」とChatGPTの世界に入りやすくなりました。

その後も、GPT-4Turbo、GPT-4o、GPT-4o miniとどんどん進化していきます。
世界では「クレイジーな言語」とされる日本語の読み取りはAIもやはり苦手だったようで、「1月1日の元日」など「日」の読み方に苦戦していたようです。
それも進化とともに改善されていき、日本の昔話の読み取りもスムーズになっていきます。
たくさんの例文でGPTの進化についてもとても理解しやすい内容でした。

動画生成AIについて

次に動画生成AIを使って、画像を動画化したり、写真には写っていない部分を想像で作り出したり、先生が実際に作った様々な映像を例に、わかりやすく説明がありました。
写真に写ってない部分を想像で作り出す技術。すごいけど芸能人のフェイク画像が出回っていたのを思い出しました。
「すごい」「おもしろい」けど使い方によっては「凶器」にもなる恐ろしさを感じました。

いろいろな例題画像が興味深く、メモを取る手が止まりスクリーンを見入ってしまいました。
ふと会場を見渡すと、みなさん同じように画面に釘付けです。メモを取るより、見て聞いて楽しい講義。
メモがなくても思い出せる講義内容。自分の知識として人に伝えたくなる講義。これぞ田中先生の講義です。
昼食後の眠たくなってしまう時間帯ですが、先生の少し早めの軽快なテンポに眠気など吹き飛ばされます。

AIアプリ「cotomo」

今回私が最も興味深かったのは「cotomo」という会話のできるAIアプリ。
これまでのAIのイメージとは違い、人間に非常に近い声質と滑らかな口調で会話ができます。
先生の見解では、「きちんと教え込めばオペレーター対応もできる」ようになるのではとのこと。
ビジネスでの活用はもちろんですが、一人暮らしの方、ご老人や入院中など一人で過ごす時間が多い方の話し相手になることへの興味が強くあります。これまでは高額なロボット型だったものが、携帯のアプリで取得できる。しかも無料でこのクオリティ。早速私もインストールして日々会話しています♪

AIが規約書制作!?

驚いたこととしては、AIで会社の規約書の作成ができるということ。
1から作るとなると膨大な時間と文章力や知識が必要となる規約書を、修正を繰り返し指示していくことで、ほぼ正確な内容の規約の文章ができあがります。指示者は無知でも、おかしな文章や漢字の間違いを見つけ修正の「指示を出すだけ」で出来上がります。

その他にも、1枚の静止画から長編動画の作成やBGMの作曲、SNS投稿文作成など想像以上のことが簡単にAIでできてしまいます。

これだけできるとなると、AIに人間の仕事が取られていくのではないかという不安も出てきます。
だけど、この講義を聴きながら少し視点を変えて考えてみると、AIをうまく活用し短時間で制作をすることで、自分のための時間を作ることができるのではと思いました。
AIに仕事を取られるわけじゃない。AIをうまく利用することで自分の時間を増やすことができる。
それが今回のテーマ「生成AIは24時間あなたを助けるパートナー」ということなのだろうという私なりの解釈です。

自分の会社でAIをどう活用する?

講義の後半は、参加している企業の方々が、現状の段階でどうAIを利用していくか?という内容でした。

人間が得意とする「考える」ということが何よりも重要で、「考えたくなる状況」を作れる社員がどれだけいる会社なのかを「考える」時間でした。
その上で、今自分の会社にこのAIの技術がすぐに必要なのかを「考えて」指示を出すことの大切さを投げかけられ、会場全体が「はっ」としたような一瞬時間が止まったような空気に変わりました。

「AIが流行ってるから勉強してやってみて」と、会社の現状を「考えず」始めようとしてないか?担当者の仕事を無意味に増やそうとしていないか?
現状を把握し、新たな手段をどう使いたいのかを「考えて」検討していくことの重要性。
私も「流行ってるから」「みんながやってるから」という理由で上司からの指示があり、結局長続きしなかった過去の仕事を思い出しました。現状把握ができていなかった結果ですね。

終盤になると、AIの話の時とはまた違う会場の空気。
田中先生の言葉やエネルギーを一つ残らず受け取りたいという思いが、聞いている方々の表情からも伝わってきました。

講義終了後の行列

講義終了後、田中先生の元には長い列ができていました。
講義の感想や感謝の言葉と共に、先生の「あのアイテム」を手に入れるためです。
本当にすごいなといつも思うこの時間。みなさん笑顔いっぱいなんです。
田中先生の講義は、大事な内容と共に「あのアイテム」をGETし、満面の笑みで握手をして終わるのです。
私も手に入れた「あのアイテム」と「笑顔」。
次はあなたもGETしてみませんか?

今回のセミナーについて

テーマ:「生成AIは24時間あなたを助けるパートナー」~いまさら聞けない「ChatGPT」の現在地~
日時:2024年7月11日(木)13:30~15:00
会場:姫路商工会議所
対象者:経営者・現場責任者
講師:ライズマーケティングオフィス株式会社
代表 田中みのる氏

1970年生まれ、大阪在住。元郵便局職員、法人営業トップセールス。後に霞が関勤務。独立後、全国各地でセミナー開催、宣伝会議にて講座多数の人気講師。文部科学省・厚労省リカレント教育講師として幅広く活躍。

株式会社姫路モトヤ様主催 総合機材展2024「印刷のミライ」~商は「省」にして、勝なり~ 展示会情報

 

 

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