給付金とは
給付金とは、主に国や自治体などの行政から「事業や生活のために給付されるお金」のことです。原則返済不要の「給付金制度」を通じて申請と受取が行われます。
その用途は様々で、法人や個人事業主向けの事業継続のために使うお金、個人向けの生活を助けるためのお金、様々な場面に応じた給付金制度が整備されます。
制度ごとに申請条件が設定され、「給付条件を満たしてさえいれば基本的に受理されるもの」とされています。その条件を満たすと申請可能となり、受理されると給付金としてお金を受け取ることが出来ます。
給付金制度は万が一の不測の事態、災害、病気への対処や、社会情勢などに応じて整備されます。
例えば新型コロナウイルス感染症対策のためのお金、暮らしを支えるためのお金、その用途や対象は多種多様に及びます。経済産業省、総務省、厚生労働省をはじめ、各地方自治体で様々な場面で使える細かい給付金制度が実施されたりしていますよ。
ちなみに、民間の任意加入の保険会社が加入者向けに整備している制度にも「給付金制度」と呼ばれるものがあります。
主な給付金制度の一例
- 持続化給付金制度(経済産業省)
- 特別定額給付金(総務省)
- 新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金(厚生労働省)
- すまい給付金(国土交通省)
給付金は課税対象になるか?
給付金は制度毎に「課税」か「非課税」かの取り扱いが異なります。
例えば、新型コロナウイルスの影響を受けた人を助けるための給付金制度だけでも多様にありますよね。それらも制度によっては課税対象になるか非課税になるかが違いますので要注意です。
- 持続化給付金:課税対象
- 特別定額給付金:「新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律」(令和4年4月1日施行)の第4条第1項第1号を根拠として非課税
- 新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金:「雇用保険臨時特例法」(令和2年6月12日成立)を根拠として非課税
給付金の注意点
給付金制度を利用する際には申請期限厳守であること、課税対象になる場合はしっかり確定申告等に計上しないと申告漏れになってしまうことに注意しましょう。
給付金制度は、いわゆる「助成金」「補助金」よりも比較的ハードルが低く利用しやすい点がメリットです。せっかく制度を活用して生活を助けるはずだったのに、うっかりミスで厳しいペナルティを受けてしまうなんてことは避けたいですよね。
もし給付金制度を申請する際に気になるところ、不安なところがありましたら、どうぞお気軽に専門のプロに相談してください。
給付金と「補助金」「助成金」の違い
「補助金」は厳しい審査をクリアする必要あり
大きな違いとして「補助金」は制度へ申請すると審査があります。この審査が厳しいと言われ、通過者のみがお金を受け取ることができるようになります。応募数が多いとコンペティションのようにお互い鎬を削ることになることも想定されますね。
また、補助金は申請時に申し伝えた事業を完遂したことの報告後にようやく補助金を受け取ることができる流れになります。実際に発生した経費等の確認後に後払い支給ということです。
それに対して、「給付金」と「助成金」は制度の申請条件を満たしていれば基本的に受理され、支給に向けての手続きが進みます。
「助成金」は雇用や研究開発に使うためのお金
「助成金」は大きく2つの分類があり、雇用のための助成金(厚生労働省によるもの)と、研究開発のための助成金(経済産業省によるもの)があります。
助成金と給付金は「申請基準を満たしていれば受理される」という点は同じですが、使用用途が大きな違いになりますね。助成金制度はお仕事向けもので、給付金制度は比較的日常生活に身近ものと言えるでしょう。
まとめ
給付金とは、給付金制度を通じて受け取ることが出来る「事業や生活に役立てるためのお金」のことです。
条件を満たす人は活用する権利のある制度です!
各制度の給付条件にしっかり目を通して、申請ミスのないように気を付けましょう。大切なお仕事や暮らしを守るために使えるものは使いましょう。
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